遺伝性脱毛症
男女で症状がやや異なる。男性は主に額の生え際と後頭部に生じ、女性は前頭部に生じることが多い。この原因の多くは毛乳頭を損傷させるDHTによるもので、この治療はDHT(デヒドロテストステロン)への変換を阻害し、効果的に毛根を守る治療をする。
びまん性脱毛症
女性に多い脱毛の一つで、頭部全体に均一に薄くなり毛根は正常ですが、アミノ酸やビタミンなどの栄養素が毛乳頭に十分供給されないことが多く、栄養の改善と頭皮の毛細血管の促進させる治療をする。
DHT(デヒドロテストステロン)
毛根が過敏反応を起こし、毛根を傷つける内因性ホルモン。遺伝性脱毛の発生要因で、本来のヘアサイクルよりも早く脱毛させる。
アデノシン
RNA、ATPなど構成成分で体内に多く存在します。毛乳頭に存在するアデノシン受容体に直接作用し、FGF7(表皮角化細胞増殖因子)発現を促することで毛母細胞を増殖し、毛を太くしてコシのある毛を作る。
ミノキシジル
血管拡張作用が頭皮の血行を促進し、毛根を刺激しつつ栄養を与えることで発毛を起こさせている。
フェナステリド(薬剤名:プロペシア、フェナステリド)
テストステロンと5αリダクターでの結合を阻害して毛乳頭に損傷を与えるDHT(デヒドロテストステロン)の産生を抑える。男性型脱毛症に有効な薬剤です。
アルファトラジオール
テストステロンと5αリダクターでの結合を阻害して毛乳頭に損傷を与えるDHT(デヒドロテストステロン)の産生を抑える。
毛乳頭
毛母細胞の中心にあり血管から送られてきた栄養を毛母細胞に送る組織であるともに、毛母細胞にいくつかの信号を送り、毛母細胞にFGF7のような成長因子を生産させ毛母細胞の増殖を促進させる。毛乳頭が損傷されると毛母細胞の増殖、毛髪の成長が阻害され脱毛症の起こる原因になる。
毛母細胞
毛を作り成長させる細胞で毛髪のヘアサイクルに主体となる細胞です。この細胞の増殖が衰えることで毛のコシがなくなったり、毛の成長が低下してヘアサイクル(4~6年)が短縮(1年)して脱毛症が始まります。脱毛治療は毛乳頭細胞を守り、毛母細胞の存在を維持して元気にさせることが大切になります。
ビタミンE
テストステロンをDHT(デヒドロテストステロン)に変換させる酵素で遺伝子性脱毛症ではこの酵素働きを阻害して、DHTを産生出来ないようにする治療する。
5αリダクターゼ(5α還元酵素)
テストステロンをDHT(デヒドロテストステロン)に変換させる酵素で遺伝子性脱毛症ではこの酵素働きを阻害して、DHTを産生出来ないようにする治療する。
CQ10(コエンザイム10)
ω-3(DHA・EPA)
PRP(濃厚血小板血漿)
FGF7(毛母細胞増殖因子)
毛母細胞増殖因子ともいわれ、毛乳頭細胞のアデノシンの働きで、毛母細胞でFGF7が産生され毛母細胞が増殖して毛髪のヘアサイクルが延長し、コシのある毛が増えてくる。水光治療では高濃度のFGF7を頭皮に直接注入して、毛母細胞の増殖を促す。